入門期の数と計算の意味がわかる
子どもが数や図形の本質にゲームやパズルをとおして触れ、「自分で考える楽しさ」に出会う本です。小学校や塾の現場でベテラン教師たちが使ってきた「これならわかる」とっておきの教え方を集大成しました。
「足す・引く・掛ける・割る」。算数の基礎となる計算の仕組みが、タイルによって量をイメージすることでらくらくわかる、「量と水道方式」の理論に基づいた教材です。最小限の練習で、最大の効果が得られます。
中・高学年の算数の急所となる、「図形」「分数」「量と文章題」「グラフと比例」の4テーマを、学年をまたいで一貫したかたちで理解を深めます。苦手とする子が多いいっぽう、多くの「考える楽しみ」を味わえる領域でもあります。一歩先へいく「難問」にも挑戦!
3・4ケタの数・量とかけ算九九の意味がわかる
わり算までの計算の意味がわかる
手で作って、頭で考えて、図形の面白さ大発見
4 図形の探検
形遊びからサッカーボール作りまで
- 発行日
- 2000年06月発行
- 判型
- B5判・並製
- 頁数
- 136ページ
- 価格
- 本体2095円+税
- ISBN
- 978-4-8118-0914-4
- Cコード
- C8737
納得。分数のほんとうの意味がわかる
5 分数の旅
分数のわり算はなぜひっくり返してかけるのか
- 発行日
- 2000年12月発行
- 判型
- B5判・並製
- 頁数
- 128ページ
- 価格
- 本体2095円+税
- ISBN
- 978-4-8118-0915-1
- Cコード
- C8737
文章題・応用問題につよくなる
6 量の世界
速さ・密度・濃さ・流れの量
- 発行日
- 2001年03月発行
- 判型
- B5判・並製
- 頁数
- 120ページ
- 価格
- 本体2095円+税
- ISBN
- 978-4-8118-0916-8
- Cコード
- C8737
文字式の意味とグラフの見方がわかる
7 比例の発見
中学数学への橋渡し
- 発行日
- 2001年09月発行
- 判型
- B5判・並製
- 頁数
- 128ページ
- 価格
- 本体2095円+税
- ISBN
- 978-4-8118-0917-5
- Cコード
- C8737
銀林 浩
(明治大学名誉教授)
計算の意味が楽しく、しかも無理なくわかる
「なにごとも最初が肝心」といわれますが、算数はとくにそうです。低学年のお子さんは計算などの結果をすぐ覚えてしまい、それでマルをもらえば満足して、「自分は算数ができる」と思ってしまいます。しかし、そうしたやり方は、中学年になって意味の理解が要求されるようになると破綻します。多くの算数嫌いはそうやって発生するのです。 低学年から意味もしっかり教えるには、言葉だけではなく、タイルなどの対象物を直接操作することが必要です。このテキストはそうしたことが楽しく、しかも無理なくできるように工夫されています。お子さんが家庭でひとりでもできますが、できれば親御さんもいっしょにやってみるとよいでしょう。そうすれば算数はこんなに楽なんだということがわかるはずです。
小沢健一
(埼玉・東野高校元校長)
現実の問題解決につながる力に
これからの社会は、電卓・コンピュータに囲まれた環境にありますから、「計算スピード競争」的な学習はますます無意味になるに違いありません。そして、数や計算が現実世界の諸量とどんな関係をもっているのか、またそれがどんな意味や構造をもっているのかということこそ大切です。たとえば、たし算やかけ算をするとき、実在のどんな問題がたし算やかけ算によって解決できるのか、また計算のしくみはどうなっているのかということは人間だから考えることができるのです。 このシリーズは、豊富なさし絵を現実世界との架け橋とし、タイルを用いて各内容のしくみ(構造)を考えながら学んでいくスタイルで、本物の力が楽しく身につくように工夫されています。多くのかたがたにお薦めしたいと思います。
野崎昭弘
(数学教育協議会前委員長)
「考えるコツ」が身につく
計算練習の本は、世にあふれている。しかし「応用問題が解けない」のでは意味がないし、最近は「試験問題は解けるが楽しくない、算数はキライだ」という子がふえている、という。残念なことである。本書は子どもたちに「考える楽しさ」を教える、貴重な本である。 「かけ算もわり算もできるが、この場合はかければよいのかわればよいのか、それがわからない」という子どもたちに、かけ算の基本を表す図(かけ・わり図)を使って、視覚的なイメージをもって考える手だてを教えてくれる。最初は唐突な感じがするかもしれないが、ゲームやパズルをはさみながら、適当な間隔でくり返し、いろいろな問題に応用しているので、楽しみながら知らない間に「考えるコツ」が身につくに違いない。