ニッポン政界語読本【会話編】
無責任三人称から永遠の未来形まで
ニッポン政界語読本【会話編】
無責任三人称から永遠の未来形まで
発行日 |
2024年01月発行 |
判型 |
四六判・並製 |
頁数 |
160ページ |
価格 |
本体1600円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0866-6 |
Cコード |
0095 |
今日も国会では、政治家たちの摩訶不思議なことばが飛び交う。かれらの「政界語」をマスターすれば、超絶技巧の会話術を見抜く能力が身につくかも? 「政界語」研究の第一人者(自称)を講師役に、話題の悶絶教材を味わいつくす。(イラスト・ひらのんさ)
【単語編】【会話編】同時発売
第1部●ふつうの日本語のふつうじゃない使い方
レッスン0 あなたの政界語レベルチェック
レッスン1 「理解」の特殊用法
レッスン2 「誤解」の特殊用法
レッスン3 その他の日常語の特殊用法「ご心配をかけた」「申し訳ない」「最適化」「募る/募集する」
第2部●政界語の文法的特徴
レッスン4 人称の政治的に正しい使い分け
「させていただきます」言葉/自画自賛の一人称/懇願の二人称
他党こきおろしの二人称・三人称/無責任三人称/主語のぶれ
レッスン5 答弁回避形
「個別の事案だから」「人事に関するものだから」「訴訟中だから」「仮定の質問だから」「所管外だから」
「個人情報だから」「いま発言している自分とは違う自分の話だから」/答弁回避形の見える化
レッスン6 その他の文法事項
甘い未来形/永遠の未来形/現在否定形/御指摘否定形
カナダ人のフリー翻訳家、ことばオタク。1962年生まれ。1984年から3年間、日本の中学校で英会話講師を務めるとともに、日本語を独学で習得。現在、日本在住。翻訳のかたわら、古文書解読などの研究にいそしむ。漢字に目がなく、永遠の日本語学習者を自覚。古代ギリシア語オタクでもある。趣味は史跡巡り、筋トレ、スキンヘッドの手入れ。著書に、『怪しい日本語研究室』(新潮文庫)、『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』『マスコミ無責任文法』(ともに中央公論新社)がある。本書は20年ぶりの著書となる。