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飯舘村の母ちゃんたち 土とともに[DVD]ライブラリー版
飯舘村の母ちゃんたち 土とともに[DVD]ライブラリー版
飯舘村の母ちゃんたち 土とともに[DVD]ライブラリー版
発行日 |
2018年01月発行 |
価格 |
本体20000円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-4034-5 |
Cコード |
C0836 |
菅野榮子さんは79歳。孫に囲まれた幸せな老後を送るはずが、福島第一原発の事故で一転する。榮子さんが暮らす福島県飯舘村は全村避難となり、ひとりで仮設住宅で暮らすことになった。
支えは親戚であり友人の78歳の菅野芳子さんだ。芳子さんは避難生活で両親を亡くし、ひとりで榮子さんの隣に移ってきた。「ばば漫才」と冗談を飛ばし、互いを元気づける、2人の仮設暮らしが始まった。
榮子さんの信条は、食べるものは自分で作ること。ふたりで畑を耕し、トマト、キュウリ、芋、大豆、大根、様々な作物を収穫する。
かぶや白菜の漬物、おはぎ、にんじんの胡麻和え・・・、
「おいしいよ」と笑顔で食卓に手料理を並べる。村の食文化を途絶えさせたくないと、昔ながらの味噌や凍み餅(しみもち)の作り方を、各地に出向いて教えるようにもなった。
飯舘村では帰村に向けた除染作業が行われている。だが高い放射線量、変わり果てた風景・・・。ふたりは先の見えぬ不安を語り合い、泣き笑いながら、これからを模索していく。
監督の古居みずえは30年近くパレスチナの取材を続けている。特に女性や子どもに焦点をあて、『ガーダ パレスチナの詩』『ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち-』など個人や家族に密着したドキュメンタリー映画を発表してきた。
本作でも、故郷を奪われた哀しみを抱えながら、たくましく生きる女たちを丁寧に見つめていく。
原発事故から5年、未だに10万人が避難生活を続ける。避難の長期化による孤立や分断が深まるなか、私たちに何ができるのか。本作を通じ、ともに“これから”を模索してほしい。
本編95分+予告編2分
封入作品解説
ライブラリー版許諾条項[個人・団体貸出][館内視聴・館内上映]
1948年島根県生まれ。
アジアプレス所属。
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。
1988年よりイスラエル占領地を訪れ、
パレスチナ人による抵抗運動・インティファーダを取材。
特に女性や子どもたちに焦点をあて、取材活動を続けている。
他にもインドネシア、アフガニスタン、アフリカの子どもたちを取材。
新聞、雑誌、テレビなどで発表。
2007年、映画『ガーダ パレスチナの詩』制作。
第6回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞。
2011年、映画『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』制作。
坐・高円寺ドキュメンタリー大賞受賞。
<著書>
『インティファーダの女たち パレスチナ被占領地を行く』(彩流社)増補版
『ガーダ 女たちのパレスチナ』(岩波書店)
『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』(彩流社)
『パレスチナ 戦火の中の子どもたち』(岩波ブックレット・岩波書店)
<写真集>『瓦礫の中の女たち』(岩波書店)