大村敦志(おおむらあつし)
法学者。1958年生まれ。東京大学法学部教授。「個人がつくる社会のかたち」として民法を位置づけること、そして、民法の中心に「財産」ではなく、「人格」を置くことを目標としている。 児童向け、一般向けの法律解説書も数多く手がけ、著書に『父と娘の法入門』『ルールはなぜあるのだろう』(ともに岩波ジュニア新書)、『民法改正を考える』(岩波新書)、『家族と法』(放送大学叢書)、『文学から見た家族法』(ミネルヴァ書房)、など多数。
発行日 | 2015年08月発行 |
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判型 | A5判・上製 |
頁数 | 144ページ |
価格 | 本体2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0770-6 |
Cコード | C8032 |
ルールは何のためにある? 何を約束すればいい?
もっといい方法って、ないのかな。
自分たちでしくみを作ろう。
「未来のルール」を作ってみないか。
法律は「なるほどパワー」=説得力の比べっこで使うもの──
架空の国・サル山共和国で起こる事件や出来事を通し、
法律の考え方と解釈を法学者たちがわかりやすく解説する、
【「なるほどパワー」の法律講座】。
憲法編、刑法編に続き、第三弾は民法編。
人格権と財産権、交換の自由、契約(約束)によって仕組みをつくること──。
「自律」と「自治」のルールとしての民法を伝えます。
第1話●夏の法律教室が始まった
──自分の席と自分の名前
席が変わると困らない? 名前がないと困らない?
ここにはボクが座る! あだ名で呼んで、なぜ悪い!
「私」にとって大切なもの
第2話●とりかえっこで、ひと騒動
──交換は自由にできる?
ヤスヒコとリサが席をとりかえた
交換は自由にできる?
「私」と「私」のあいだのとりきめ
【解説】パクト君への手紙〈1〉
第3話●ボクらの図書室「けぐり文庫」
──約束で「しくみ」をつくる
カエル王国からのプレゼント
貸した本が返ってこない!
「私」と「私」でしくみをつくる
【あいだのお話】法律は「ひとつ」じゃない
第4話●本を借りたのはだれ?
──「また貸しはダメ」と言えるか、言えないか
はっきりしたルールがないときは?
だれが借りたかわからない!
「法律の解釈」と「事実の証明」
【解説】パクト君への手紙〈2〉
後日談
おまけ「ジュリアさんからの宿題」のヒント