飯村孝夫(いいむらたかお)
1947年、東京生まれ。オペラ歌手(バリトン)。数多くのオペラ、オペレッタ、ミュージカルに出演。「仮面舞踏会」のレナート、「トロヴァトーレ」のルーナ伯爵などでルーマニア国立ヤシ歌劇場の客演。2002年9 月、日本・ルーマニア修好100 周年記念事業のブカレスト歌劇場での「夕鶴」ほか、オペラの演出も手がける。二期会会員。音楽工房フィオレット主宰。
発行日 | 2015年07月発行 |
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判型 | A5判・並製 |
頁数 | 128ページ |
価格 | 本体1500円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0783-6 |
Cコード | C0073 |
プロでもつまずく!? 日本語詞歌の歌唱法をオペラ歌手が指南。
音程はあっているのに、上手くは聴こえないのはなぜ?
そこそこ歌えているのに、心に響かないのはなぜ?
「身体の使い方」「息と声の支え方」「拍とリズムのつかみ方」
「日本語を歌うコツ」を知れば、ガラリと変わります。
バリトン歌手でアマチュアからプロまで、歌唱指導を手がける著者が、
専門家へのボイストレーニングでも実践する、とっておきのレッスンを公開。
カラオケ好きのアマチュア、合唱サークルから、声楽家をめざすプロ志望者まで。
ソロ、デュエット、合唱のすべてに役立つ歌唱のキモを伝えます。
はじめに
第1章●歌う身体へのウォームアップ
自分の声が好きですか
美しい声とは、正しい発声とは
身体を、歌う楽器モードにする
イメージすることをたいせつに
ときに感覚的であることも有効
楽器モードへのウォーミングアップ
[レッスン1]息を吐きながら上体をゆるめる
[レッスン2]押す動作で丹田を見つける
[レッスン3]さらに下腹の使い方を体感する
[レッスン4]舌の力みをとる方法
[レッスン5]鼻腔を感じながら空気を入れる
[レッスン6]あごの不要な力を抜く方法
[レッスン7]力みのないラララを体感する
〈コラム〉息のうえに言葉をのせる 33
第2章●支えのある息と声
息こそ表現のもと
腹式呼吸について
[レッスン8]子音を発音して腹式呼吸を感じとる
[レッスン9]息だけで言葉を発してみる
[レッスン10]「息の支え」のコツをつかむ
[レッスン11]風船からもらう呼吸法のヒント
心と身体をひらく呼吸のコツ
声帯がはたす役割
[レッスン12]頭部を共鳴箱のように
[レッスン13]一音一音に言葉を乗せる
〈コラム〉翻訳の歌詞は原詩の3分の1
第3章●拍・拍子・リズムをつかむ
拍と拍子
拍はスピードを決める
拍子は動きの方向性
[レッスン14]3拍子をもっと感じてみる
拍のあたま、拍の表と裏
リズムとは音の長短の組みあわせ
[レッスン15]くずれず長くのばすコツ
[レッスン16]こまかいリズムはあせらずに
[レッスン17]付点4分音符をいきいきと
[レッスン18]動きのあるリズムを弾みながら
[レッスン19]擬態語・擬音語でリズムを表現
[レッスン20]複雑な拍子を歌いこなす
[レッスン21]高い音の操縦法
〈コラム〉追憶の古都・ローテンブルク
〈コラム〉遊佐先生との出会い、音楽との出会い
第4章●日本語の歌唱法のかなめ
歌の原点
「歌うこと」と「読むこと」のちがい
日本語の特徴1・強弱と高低
日本語の特徴2・母音と子音
日本語の歌に表情をつけるコツ
言葉が聞きとりにくいのはなぜ?
[レッスン22]言葉を明瞭にする基礎練習・息歌
[レッスン23]言葉をたいせつにするなぞなぞ唱法
[レッスン24]日本語の高低をしっかりとらえる
[レッスン25]吃音表現の素晴らしさを知る
[レッスン26]気持ちをこめて歌うとは?
[レッスン27]音楽と言葉の表現のズレを生かす
伝統音楽からのヒント
〈コラム〉音にたいする嗜好
おわりに