結城千代子(ゆうきちよこ)
東京都生まれ。比較文明学会会員。大学講師。小学校理科・生活科、中学校理科の教科書執筆者。
田中幸とのコンビで15年にわたり、子どもたちが口にする「ふしぎ」を集め、それに答えていく「ふしぎしんぶん」を毎月発行する活動を続け、運営している HP「ママとサイエンス」でも公開している。田中との共著に『天気のなぞ』(絵本塾出版)、『新しい科学の話』(東京書籍)、『くっつくふしぎ』(福音館 書店)など、共訳書に『家族で楽しむ科学のシリーズ』(東京書籍)などがある。
発行日 | 2014年08月発行 |
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判型 | 四六判変型・上製 |
頁数 | 112ページ |
価格 | 本体1500円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0774-4 |
Cコード | C0040 |
現象を条理で解き明かす物理学者コンビと、不条理の世界を描く漫画家が、
想像しかできない「科学の不思議」な世界を、想像以上の世界観で描き出す。
手元に置きたくなる、世界を描くあたらしい科学入門「ワンダー・ラボラトリ」。
2枚のスケッチの表現方法を手がかりに、ミクロの世界を探求するI章「世界を粒で描く」。
ジュースを押し上げる力の正体に迫るII章「一本のストローから」。
この世界をつくる「原子」と「大気圧」をめぐる1冊。
充実のコラムに豊富な「はみだし豆知識」、
本書内容を教科書ではいつ習うかのリスト、
おすすめ関連図書も収録。
同シリーズ『空気は踊る』と同時刊行。
I 世界を粒で描く——みんな原子でできている
二枚のスケッチ
空気の中は粒がスカスカ
流れる水も粒?
花と金属の固さが違うわけ
周期表は原子世界の説明書
周期表の発案者はメンデレーエフ
原子のくっつき方で、ものの違いが決まる
金はつくれる! 現代の錬金術
空気分子はどんなふうに動く?
スーパーボールで分子運動をイメージ
分子どうしをつなぐバネ
粒とその動きがつくりだす世界
[コラム]
粒が動きまわることを見つけたブラウン博士——分子運動の発見
やっぱり天才アインシュタイン——分子運動の方程式
はじめは四つしかなかった元素——元素論の歴史
原子の実在を証明したペラン——水分子の大きさの決定
II 一本のストローから——空気には圧力がある
紙パックのストローのくふう
古代人が使ったストロー
馬方が使ったカヤの長さは?
吸引ポンプと「十メートルの限界」
ストローをとり巻く空気の重さ
空気はあらゆるものを押している
空気の圧力は分子の圧力しだい
ヨーロッパで起こった真空実験ブーム
ストローで吸えるわけと「十メートルの限界」のわけ
ふたの役割をする空気
紙一枚で水をくいとめる
宇宙でストローは使えるか
体の中にも圧力がある
宇宙空間に放りだされたら
[コラム]
水銀柱でわかる大気圧——mmHgとhPa
十メートルより高い木の枝には、水が届かない?
空気がない世界では……
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教科書ではいつ習う?
おすすめ関連図書