これでわかったビットコイン
生きのこる通貨の条件
これでわかったビットコイン
生きのこる通貨の条件
発行日 |
2014年04月発行 |
判型 |
A5判・並製 |
頁数 |
96ページ |
価格 |
本体1000円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0772-0 |
Cコード |
C0033 |
欠陥通貨? それともイノベーション?
2013年後半から相場の急騰で注目を集め、大手取引所の破綻後もホットな開発の話題が続くビットコイン。その将来はどこに向かうのか。
国の管理を超える大きな可能性から、その広がりが招く意外な陥穽まで、デジタル通貨の専門家が答える。
【入門編】ゼロからでも大丈夫。まずはよくある疑問から。
【使い方編】ビットコインが国境をとび越えるワケ
【そもそも編】通貨の革命か、危険な投資商品か、それとも…?
【しくみ編】取引を支える技術を徹底解説。このシステムの弱点は?
【入門編】
◎だれが発行しているの?
◎値段の上下はどうやって決まるの?
◎突然使えなくならないの?
◎どうして広まってきたの? これからは?
◎いま始めないと損?
【使い方編】
◎BTC はどうやって入手する?
◎《マイナー》(採掘アプリ) で参加する
◎《ウォレット》(財布アプリ) で使う
◎お釣り・両替はどうやっている?
◎匿名? 追跡可能?
◎ビットコインが盗まれたら?
◎取引に消費税や印紙税はかからない?
◎ビットコインで商取引のかたちが変わる?
◎これから大きくバージョンが変わったりしないの?
【そもそも編】
◎「貨幣」はすべて仮想のもの
◎「貨幣」はどのようにして生まれるか
◎国や銀行以外が貨幣を発行していいの?
◎ビットコインでは、なぜ発行量を決めているのか
◎85 人= 35 億人?! 「貨幣」自体の構造的欠陥
◎貨幣は「信用」をどこまで表現しているか
【しくみ編】
◎基礎技術「ハッシュ値」
◎デジタル署名とその使われ方
◎《マイニング》は何を保証するしくみ?
◎コインが誕生するしくみ
◎システムに欠陥は?
参考資料
斉藤賢爾(さいとうけんじ)
1964年生まれ。「インターネットと社会」の研究者。
日立ソフト(現 日立ソリューションズ)などにエンジニアとして勤めたのち、2000年より慶應義塾大学SFCへ。2003年、地域通貨「WATシステム」をP2Pデジタル通貨として電子化し、2006年、博士論文「i-WAT:インターネット・ワットシステム─信用を維持し、ピア間のバータ取引を容易にするアーキテクチャ」を発表。
現在は「人間不在とならないデジタル通貨」の開発と実用化がおもな研究テーマ。
慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事。
一般向けの著書に『不思議の国のNEO──未来を変えたお金の話』(太郎次郎社エディタス)がある。