西原博史(にしはらひろし)
憲法学者。1958年生まれ。早稲田大学社会科学部教授。研究テーマは、思想・良心の自由、表現の自由、法の下の平等、基本的人権基礎理論など。基本的人権を侵害されたと訴えている人たちを守るため、裁判所に鑑定意見書を提出する取り組みも行っている。著書に『良心の自由と子どもたち』(岩波新書、2003年)など。
発行日 | 2014年04月発行 |
---|---|
判型 | A5判・上製 |
頁数 | 128ページ |
価格 | 本体2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0768-3 |
Cコード | C8032 |
法律は「なるほどパワー」=説得力の比べっこで使うもの──
架空の国・サル山共和国で起こる事件や出来事を通し、
法律の考え方と解釈を気鋭の法学者たちがわかりやすく解説。
既存の法律書や入門書と異なり、実際の条文を使いながら条文の先にある意義を知り、
「法律の考え方」「法律リテラシー」を育むことを目的とした、
小学校高学年から大人までのための、これまでになかった新しい法律の本。
憲法編では「思想・良心の自由と信教の自由」(憲法19・20条)、
「表現の自由」(憲法21条)、「教育を受ける権利」(憲法26条)を中心に
多数の条文を取り上げた物語を収録。
法律の上にある憲法が自分たちの生活に深く関わっているとわかります。
刑法編と2冊同時刊行。本文2色刷。
第1話◎ウサギのひっかきっこ(1)──出たな、モンスター「法律」
・「ひっかきっこ」が始まる
・「法律で決まってるんだ」
【解説】法律って、なんだ?
第2話◎ウサギのひっかきっこ(2)──「法律で決まってる」で終わりじゃないんだ
・憲法のほうが法律より上
・憲法で保障された基本的人権
・憲法の読み方
【解説】憲法や法律は「解釈」しないと使えない
第3話◎サル山掲示板に書かなくっちゃ──法が個人を守る、それってどうやって?
・リサの事件とサル山掲示板
・名誉棄損だとおどされて
・本当のことを言うのは表現の自由で守られる
【解説】法律のなかに基本的人権がかくれてる
コラム&コミック■わかってもらえる「理由」の説明のしかた
──なるほどパワー比べ、どうやってやるの
第4話◎木登りアスレチックをあきらめる?──法がめざす「みんなの幸せ」って、なんだろう?
・「みんなの楽しみ」、みんなってだれ?
・「最大多数の最大幸福」と「ひとりの権利」
・お金がなくても対等な市民として尊重される
【解説】基本的人権って、なんのため?
◎日本国憲法(つぶやき付き)