「ひと」BOOKS
子どもが解決! クラスのもめごと
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子どもが解決! クラスのもめごと
発行日 |
2014年03月発行 |
判型 |
A5判・並製 |
頁数 |
144ページ |
価格 |
本体1800円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0767-6 |
Cコード |
C0037 |
教師はもっと子どもに任せていい──
子どもが動けば、クラスはもっとうまくいく!
日常の問題から、いじめや不登校まで、教師の手に負えないクラスの難題が、子どもの奇想天外のアイデアで解決されていく。
中学校の学級経営に最適な子ども自身による問題解決の仕組みの作り方。
はじめに
第一章 仕組みとしての子ども裁判
子ども裁判、開廷
子ども参加は子どもの権利
日本でいちばん小さな裁判所
同級生による悩み調査
あなどれない子どもの情報
子どもの参加は教師をらくにする
保護者は知りたがっている
子どもの心の奥底のこと
第二章 「子ども参加」への転換点
荒れた中学校に赴任
一九九四年、忘れられない出来事
「わたしたちは何もしないでいいの?」
第三章 奮闘する班長会
「いじめを解決するのは先生の仕事じゃないの?」
いつ・だれが・どこで・どのように・何をした
「七〇%ぐらいはわたしが悪い」
「班長と先生がどこかでヒソヒソやっている」
「馬糞ちゃん」と呼ばれた女の子
トラブルメーカー、吉井くん
「だれか、友だちのつくりかたを教えて!」
〝強情な子〟は〝辛抱強い子〟か
反省は、夢の力を借りて
段階ごとの教師の役割
第四章 人権委員会の誕生
教育委員会からの呼び出し
校則改正の要望書
行きづまった班長会
給食の配膳表は不公平?
中学生の奇想天外なアイデア
教師からの訴え
クラスの変化
第五章 コルチャックと子ども裁判
「とりあえず」と許可した校長
「先生はガミガミと話が長く、なんでも決めつける」
コルチャックとの出会いと子ども裁判員
担任を訴えた生徒たち
わたしが調査された日
子ども裁判員になってわかったこと
「証拠を出せ!」と叫んだ男子生徒
子ども裁判もまた万能ではない
第六章 友だち委員から世界会議へ
教室から〝Nice to meet you.〟
「どうせまた怒られるんだろ」
集団登校で起きたトラブル
子どもは言いたいことが言えているのか
〝しかりなれた教師〟と〝しかられなれた子ども〟
国際コルチャック会議で発表
おわりに パートナーとしての子どもたちへ
平墳雅弘(ひらつかまさひろ)
1956年、岐阜県大垣市生まれ。小学校に13年間、中学校に24年間勤務。現在、岐阜県内の公立小学校教諭。専門は美術。
ポーランドの教育者・コルチャックによる「仲間裁判」に着想を得た、子ども自身で問題を解決する仕組みとして「子ども裁判」を考案・実践し、いじめや不登校をはじめとするさまざまな問題に向きあってきた。2003年、第35回中日教育賞受賞。2010年、国際コルチャック会議で「子ども裁判」の実践を発表。
著書に『日本初「子ども裁判」の実践』(国土社)、『生徒が生徒を指導するシステム』(学陽書房)、『子どもが解決! クラスのもめごと』(太郎次郎社エディタス)がある。