かっぱ,かっぱらったか?
ことばをあるく9000日
かっぱ,かっぱらったか?
ことばをあるく9000日
発行日 |
1996年06月発行 |
判型 |
四六判・上製 |
頁数 |
240ページ |
価格 |
本体 2136円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0806-2 |
Cコード |
C0036 |
「ことばの始まりは声だった」。劇団四季出身のパフォーマー・波瀬満子が、ことばの声を求めて詩と出会い、詩人・谷川俊太郎とともに、ことばを意味の呪縛から解き放つ実験を果敢にくり広げる。60年代からのその軌跡をたどる。
「I」-声をもとめて
ことばの声
詩人と俳優の朗読合戦
詩のながし
「II」-意味をはなれて
詩のリサイタル
ポをめぐる現体制下の座談会
「III」-「あいうえお」のほうへ
ことばあそびうた
かっきくけっこ
共鳴することば
パフォーミング・アーティスト。
劇団四季、仮面座を経て、77年、谷川俊太郎らとことばあそびの会を設立。以来、多彩なソロ活動を展開し、詩やことばあそびをステージ構成し表現する“ことばパフォーマンス”のジャンルを確立。その活動は多技にわたり、年齢や指向、健常者・障害者の壁を超えて広く支持されている。
「やってきたアラマせんせい」は560回、13年間にわたり全国を巡演。「スーパー・A-I-U-E-O」は90年のアメリカ初演以来、日本とアメリカで上演をかさねている。93年よりNHKテレビ「あいうえお」にレギュラー出演。
編著書に『あたしのあ あなたのア』『ことばじゃ ことばじゃ ことばじゃ』『ことばまるかじり ききかじり』(以上、小社刊)、『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(冨山房)などがある。
谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)
詩人。一九三一年、東京生まれ。十八歳のときに書いた詩『ネロ他五篇』が文芸誌に掲載され、注目を浴びる。二十一歳のとき、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。翌年、『六十二のソネット』を刊行。同人誌『櫂』に参加。六〇年代頃より実験的な手法をもちいた詩作品を多く発表するほか、ラジオ・ドラマや演劇のシナリオ、レコードの作詞、エッセイなど幅ひろく手がける。また、『ことばあそびうた』『わらべうた』『マザー・グースのうた』など、子どものうたや絵本の作品も多い。さまざまな試みで日本語の詩の世界の豊かさを広げつづけてきた。詩集『定義』『コカコーラ・レッスン』『手紙』『女に』『はだか』『みみをすます』『モーツァルトを聴く人』『世間知ラズ』など、作品多数。