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セカイをよこせ!子ども・若者とともに
セカイをよこせ!子ども・若者とともに
セカイをよこせ!子ども・若者とともに
発行日 |
1999年05月発行 |
判型 |
四六判・上製 |
頁数 |
208ページ |
価格 |
本体 2000円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0651-8 |
Cコード |
C0036 |
いま、日本の子ども・若者たちが、なぜ自分の闇に閉じこもったり、他人との関係がつくれなかったりするのか。日本の子どもたちの問題とアジア・アフリカの現実をどう繋ぐか。子ども・若者が希望をとりもどす課題とはなにか。
プロローグ 子ども・若者から人間の希望を奪いとり、ふたたびみたび、彼らを裏切らないために
I 子ども・若者たちの闇または不寛容について
ディスコミュニケーションを超えて-パウロ・フレイレの死を悼む
子ども・若者たちの闇または不寛容について-授業のなかで考えたこと
II世界をよこせ!と叫ぶ子どもたち
子どもたちに世界を!-南アフリカの夜明けと「名誉白人」の課題
III 希望としての子ども・若者たち
日常世界のカオス(混沌)を学校に-「南」からの視座
希望としての子ども・若者たち-阪神大震災のなかの子どもたち
風穴だらけの教師へ-「関係」と「場」をつくりかえるために
IVワークショップとしての学び・教え
教育への四つの提案-『ひと』誌リニューアルによせて
ワークショップとしての授業・教育・学習
エピローグ 子ども・若者のゆくえ
楠原彰(くすはらあきら)
1938年、新潟県中蒲原郡の農村に生まれる。大学(新潟大学)・大学院(東京大学)で教育学を専攻。大学助手(東大)を経て、大学教員(専任國學院大 學、多数の国公私立大学の兼任)として学生たちの学びと教育にかかわる。また、市民運動として反アパルトヘイト運動に参加してきた。90年代からはアジア やアフリカ諸地域を若者たちと歩く。
現在、國學院大學名誉教授、日本ボランティア学会運営委員。「地下水」同人。大学で出会った若者たちと岩手県紫波町の里山の間伐作業に通い続ける。農民詩人・真壁仁の研究ノートを制作中。
主な著作として、『自立と共存』(1976年、亜紀書房)、『アフリカは遠いか』(1981年、すずさわ書店)、『アフリカの飢えとアパルトヘイト』 (1985年、亜紀書房)、『南と北の子どもたち─他者・世界へ』(1991年、亜紀書房)、『世界と出会う子ども・若者』(1995年、国土社)、『セ カイをよこせ! 子ども・若者とともに』(1999年、太郎次郎社)、『学ぶ、向きあう、生きる』(2013年、太郎次郎社エディタス)などがある。
また、訳書(共訳)としては、いずれもパウロ・フレイレ(Paulo Freire)著の『被抑圧者の教育学』(1979年、亜紀書房)、『伝達か対話か』(1983年、亜紀書房)がある。