佐藤学(さとうまなぶ)
1951年広島県生まれ。教育学博士。東京大学大学院教育学研究科教授。教育方法学。『米国カリキュラム改造史研究』(東京大学出版会)、『学び その死と再生』『学びの身体技法』(以上、太郎次郎社)、『カリキュラムの批評』『教師というアポリア』『学びの快楽』(以上、世織書房)、『教育方法学』『教育改革をデザインする』 (以上、岩波書店)など著書多数。
発行日 | 2018年04月発行 |
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判型 | 四六判・並製 |
頁数 | 200ページ |
価格 | 本体2200円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0491-0 |
Cコード | C0037 |
子ども・若者をめぐる身体論、学びにおける身体と言葉、〈学力〉から〈学び〉への転換、学校・授業改革をどうしたらよいか……。現代の学校の危機を超え、教育のパラダイムを決定的に転換する多様な方途を指し示す本。(オンデマンド復刊・底本1997年12月刊)
I ……学びの身体技法へ
学びの身体 交わりながら育つ
学びの技法 参加し、交わり、つながること
表現者の学び 表現が生まれるとき
II……身体に潜む暴力
死と戯れる若者たち アメリカの現状、日本の近未来
ポスト・バブル、ポスト・オウムの若者たち 浮遊する高校生の身体
子どもの身体に潜む暴力 「酒鬼薔薇」事件の衝撃
III ……「学力」から「学び」へ
「勉強」から「学び」への転換 活動的で、協同的で、反省的な学びへ
“学力幻想”を斬る 学力は貨幣である
学びのストーリーの復権 戦後五十年の教育実践を検討する
IV……歴史認識の空白を超えて
“身体の記憶”としての歴史 戦争を学ぶということ
戦争の記憶と教育 死者の声を蘇らすこと
V……学校改革のゆくえ
学校改革のパラドックス 学校嫌いと学校成功者たち
学校改革のゆくえ 学びのネットワークへの構想力
学校を解体するムードの言葉 中教審「審議のまとめ」に異議あり
付記・暴走する教育改革 中高一貫教育の公立への導入
スクラップされる学校 その再編・存続の処方箋
付記・新しい競争原理の導入 中教審「審議のまとめ(その二)」を読む
エピローグ◎廃虚に立つ教育の言葉