佐藤学(さとうまなぶ)
1951年広島県生まれ。教育学博士。東京大学大学院教育学研究科教授。教育方法学。『米国カリキュラム改造史研究』(東京大学出版会)、『学び その死と再生』『学びの身体技法』(以上、太郎次郎社)、『カリキュラムの批評』『教師というアポリア』『学びの快楽』(以上、世織書房)、『教育方法学』『教育改革をデザインする』 (以上、岩波書店)など著書多数。
発行日 | 1995年10月発行 |
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判型 | 四六判・上製 |
頁数 | 192ページ |
価格 | 本体2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0638-9 |
Cコード | C0037 |
死に体になっている日本の学校を生き返らせるには? 著者の〈学校の原風景〉から掘りおこし、学校を小さな共同体へ再編成するための提案、教師・教育の再生をもたらす癒しやケアの教育原理を明らかにする。
プロローグ◎死者の声をきくこと
I……学校の物語
学校の原風景から 個人的断章
授業というストーリー 教室の周縁から
「個性化」幻想のゆくえ 学校改革の深層
II ……学びの共同体へ
学校を内側から再生するために 小さな共同体への再編成
提案・学びの共同体へ フレネ教育とリテラシー革命
文化の媒体者としての教師 “ヘンなおじさん(おばさん)”の学校改革論
III……自分さがしの旅
若いママたちのハッピー感覚 サンリオ・ピューロランドをウォッチング
空を悟るということ 再生へのエチュード
イニシエーションを失った若者たち オウムの身体が語るもの
IV……教育再生
教師たちの燃えつき現象 失われた声を求めて
ケアリングとしての教育 学校再生への指標
〈癒し〉としての教育 脆さから出発すること
30代・男性
混迷を深める教育現場。種々の問題解決を迫られながら、解決できず不信をつのらせる親と教師。このような現状を分析し、学校としてあるべき姿を提言している内容には、共感する所が大きかった。さらに、現在の子どもの実態(問題点)とその原因の分析に立脚したこれからの教育に対する提言を佐藤先生に期待します。