宮淑子(みやよしこ)
1945年、長野県に生まれる。毎日新聞社『月刊 教育の森』編集部員をへて、現在、フリーのジャーナリスト。 教育問題、女性問題を中心に、ルポ・評論・講演活動をしている。 ◎おもな著書 『「女」なんていや!…思春期やせ症を追う』(朝日新聞社) 『セクシャル・ハラスメント』(教育史料出版会・朝日新聞社文庫) 『不妊と向きあう』(教育史料出版会)、『美の顔』(汐文社)など多数。
発行日 | 1994年11月発行 |
---|---|
判型 | 四六判・上製 |
頁数 | 224ページ |
価格 | 本体 1748円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0632-7 |
Cコード | C0036 |
多くの高校生が見ているAV。歪んだ視点による性表現がマニュアルとして刷り込まれ、性を貧しくする。AVファンを自称する著者が、AV業界の現場取材から、ほんとうのエロスとは何かを鋭く問う。
プロローグ……なぜ、フェミニストがAVにとりくんだか
I章……つくられたセックス・ファンタジー
若者たちの性文化
「1」三人の素人男優が演じる撮影現場へ
「2」AVがえがく“精力絶倫男”の虚像
「3」AVが若者のセックス・マニュアルに
II章……AVはこうして制作される
「1」『女犯』は、演出か、人権侵害か
「2」AV女優に人権はあるか
「3」AV業界はエイズで滅びるのか
「4」AVの流通にとってビデ倫って?
III章……エクスタシーの追求者たち
「1」女と男のオーガズム…加藤鷹+樹まりこ(AVカップル)
「2」癒しのAV巨匠…代々木忠(AV監督)
「3」男の性感開発者…南智子(セクシー・エステシャン)
「4」女の性愛表現者…浜野佐知(女性AV監督)
「5」女性のためのAVって?
IV章……セックスは人格と切りはなせるか
「1」ポルノに反対か賛成か、規制に賛成か反対か
「2」ポルノは性犯罪を助長するか
「3」自由意志の売春は女性の働く権利といえるのか
「4」セックスと人格は切りはなせるか
エピローグ……AV無視から公開討論へ