イメージをさぐる
からだ・ことば・イメージの授業
イメージをさぐる
からだ・ことば・イメージの授業
発行日 |
1985年12月発行 |
判型 |
四六判・上製 |
頁数 |
288ページ |
価格 |
本体 2095円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0052-3 |
Cコード |
C0036 |
教室を、問題を抱えた子たちがほんとうの自分を生きる空間にしようとしたとき、この実践は始まった。やがて子どもたちのからだが語りはじめ、イメージがはばたきだした。教室は子どもが安心できる空間に変わった。
I からだ・ことば・イメージ
◎授業1–「スイミー」を読む
一つ一つのことばをイメージして朗読して
意味を考えながら朗読する
意味のちがいをとらえながら
その場面、その場所を生きて朗読する
親たちが参観するなかで
◎授業2–音・イメージ・踊る
シンセサイザーの曲で「スイミー」を踊る
II イメージを追求する
◎授業1–「スーホーの白い馬」を読む
スーホーの住んでいたモンゴルとは
子どもたちがつまずいた文章
登場人物になりきって
二年三組学習発表会
III 無意識の奥底へ
◎授業1–カマキリになってみる
◎授業2–土になる、地球になる
◎授業3–ヒマワリの一生
[解説]イメージとからだをつなげる仕事–竹内敏晴
「イメージをさぐる」授業のもっている意味
[あとがきにかえて]子どもが生きられる教室をつくる
教えることから聞くことへ
[写真ページ]大木茂–カマキリになってみる
鳥山敏子(とりやまとしこ)
1941年、広島県に生まれる。64年、東京都で小学校教師に。60年代の教育科学運動のなかで、地球・人間の歴史の授業や鉄づくり・米づくりの授業といった先駆的な仕事を生みだす。それらは『ひと』誌(太郎次郎社)に公表された。さらに、そうした実践を超えるために、70年代、竹内敏晴らの「『からだ』と『ことば』の会」に参加、「こんとんの会」で真木悠介と出会う。80年代をとおして、「奇跡的」といわれるいきいきとした授業内容を、子どもたちとの空間に次々と切り拓いてきた。その内容は著書および映画「鳥山先生と子どもたちの一ヶ月間 からだといのちと食べものと」(グループ現代、1985)などに記録されている。現在、「賢治の学校」代表。◎おもな著書『からだが変わる 授業がかわる』(晩成書房、1985)、『いのちに触れる 生と性と死の授業』『イメージをさぐる からだ・ことば・イメージの授業』(ともに太郎次郎社、1985)、『ブタまるごと一頭食べる』(フレーベル館、1987)、『写真集 先生はほほ~っと宙に舞った 宮沢賢治の教え子たち』(塩原日出男・写真、自然食通信社、1992)など。