森毅(もりつよし)
一九二七年、東京生まれ。京都大学名誉教授、数学教育協議会副委員長、フリーター。著書-『文化の中の数学』(新潮社)、『学校とテスト』『数の現象学』(朝日新聞社)、『異説数学者列伝』(蒼樹書房)、『数学受験術指南』(中央公論社)、『計算のいらない数学入門』(カッパブックス)、『ものぐさ数学のすすめ』(青土社)その他。
発行日 | 1984年08月発行 |
---|---|
判型 | B6変判・上製 |
頁数 | 232ページ |
価格 | 本体 1553円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0041-7 |
Cコード | C0036 |
管理が進むということは、それだけ抜け穴が栄えるということだ。だれもが圧倒的だと思っているあいだだけ、管理主義は生きのびる。しかし、強固に見える壁にだって、シロアリのように穴をうがつ道があるじゃないか。
●プロローグ 健康幻想よ、さようなら……管理社会での生きのび方
●ふん、管理主義なんて
「きのどく」とは思うまい/管理主義の内面化/規律より分散/管理と自由の哲学/管理者は悪役であれ/管理者の心得/ムシではなくサルとして/いじめの力学/迷っていいのだ/現代の「生きがい」論
●学校を適当に楽しんじゃって
教師はうしろめたく/「ほめ方・叱り方」!?/授業をドラマに/教室の演劇論/自分の一生は自分のせい/「進路指導」要領/ありのままが個性的/教師の矛盾論
●自分を生きちゃえば、それでよいのさ
学校は笑えばよい/学校教育の擁護/教師は道化/学校の中の反学校/塾は使えばよい/塾でつく学力?
●エピローグ 楽しく教育を語りましょう……気まぐれ教育論