渡辺位(わたなべたかし)
一九二五年、朝鮮江原道に生まれる。 一九五一年日本医科大学を卒業。 一九五三年から国立国府台病院精神科勤務。 主要著書- 『治療教育講座・学校ぎらいの子ども』(共著・福村出版) 『社会精神医学の実際・科学における精神衛生』(共著・医学書院) 『親と子の教育相談室』(共著・毎日新聞社)
発行日 | 1983年11月発行 |
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判型 | 四六判・上製 |
頁数 | 272ページ |
価格 | 本体2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0031-8 |
Cコード | C0036 |
学校呪縛に悩み、苦しみ、苦悶のすえ、学校へのこだわりを捨てることで自分の生きる道を発見し、蘇る子どもたち、親たち。その姿は教育とは何か、生きるとは何かを新しい視点から問う。朝日新聞評……治療の必要なのは学校の現状のほうだ。それがよくわかる。
[I]登校拒否はなぜ起きるのか
●その原因と対応
病める社会に悩む子どもたち…渡辺位
[II]登校拒否をどうのり超えたか
●体験者座談会
なぜ学校に行かなくてはいけないの?…篠原史・石井千代美・鈴木香
増田益博・新井秀之・奥地拓生・倉内亨・奥地圭子
[III]登校拒否が教育の原点に立たせる
●登校拒否児を抱えた母親教師の手記
学校とはなにか、子育てとはなにかを問われて……奥地圭子
[IV]登校拒否のわが子と育ちあう
●母親の手記
登校拒否の“横綱”とまでいわれて……大木良子
家業をやめ、子どもによりそって……高橋とよ
登校拒否は薬でなおるのか……湯浅良子
“ネバナラヌ”登校などしてみても……田中英子
[V]登校拒否によって自分を発見する
●ルポと追跡
先生がこわい、学校がこわい……上野初枝
登校拒否をしたから、生き方が見えてきた……宮島郁子
登校拒否児が社会人になったとき……木村隆
●エピローグ
おとな社会への子どもの抗議……渡辺位
●あとがきにかえて
登校拒否児の親をささえた希望会の十年……竹下ミドリ