■おもな目次
I ことばは知識ではなく、体験である 1 ことばの社会性について ことばと社会の構造との関係/ことばをおいしく料理する/楽しさから自分の世界を広げる/詩歌の生まれる背景/個性の競いあいと調和/内面を表現しあえる場/「宴」(うたげ)と「孤心」/開かれた対話が成立する条件
2 「ことばを体験する」とは ことばの体験から、ことばの知識へ/ことばの力を弱めているもの/子どもたちの空想力とファンタジー/ことばの手ざわりを大切にする/ことばとの出会い/ことばに対する興味と抵抗感/子どもたちがことばを体験するとき
3 ことばが知識として定着するまで ことばを学ぶことが成立する条件/表現する意欲と集中力を育てるために/知識が創造的な力になるとき/精神が解放されるひとつの方法/ことばを引き寄せる心の状態
II ことばの教育の基礎を考える
1 「話し・聞き」と「読み・書き」の違い なぜ、「話し・聞き」中心にしたか/ことばは「関係」のなかで身につく/「孤独」が象徴する青少年の心/「話し・聞き」と「読み・書き」の基本的な違い/大人に向けてのメッセージとして
2 豊かな人間関係とことばについて 子どもが詩人になるとき/ことばを音声化することからの出発/敬語をめぐって/世界の言語を背景に、母語と方言を考える
III ことばが誕生するとき
1 「ことば遊び」がことばの根を養う なぜ、子どもは「ことば遊び」を喜ぶのか/ことばの法則性を発見する/ことばをことばとして味わう/功利的な言語で成り立つ現代社会/大人社会の言語の性格を照らしだす/民衆のなかに無数にあった遊び歌/ことわざも詩歌のひとつ/ことばを排除する管理社会
2 ことばと事物の対応とは 正確な表現とはなにか/ことばが生命力をもつ背景/ことばが飛び出してくる瞬間/朗読することの意味をめぐって/「どもりのハーモニー」とはなにか/ことばが生きかえるとき
3 文章をどのように読むか 全体と部分をどう考えるか/手さぐりで読みすすむ/読む力をつけるには/時代によって動くことば、動かないことば/ことばの性質と人間の性質
IV ことばの音とリズムの世界
1 ことばのリズムと心の動き 「折々のうた」にこめられた意図/ことばのリズムを授業で生かす/リズムをとおして聞こえてくる声とは/リズムを無心に受け入れる子どもの心 2 ことばを音声化することの意味 はじめに「声」があった/ことばによって人間は人間になる/ことばを全身の行為としてとらえる/声はひとをあらわす/沈黙する子どもの内面とは
3 話しことば、書きことば 朗読の本質は対話にある/言語の共有と心の解放/同人誌をつくった体験から/句読点と話しことばの関係/肉体の自然にそう話しことば/話しことばと書きことばを結ぶもの
V 書くことと創造力
1 書くことの起点をさぐる 「よく見て書く」ことのむずかしさ/子どもの想像力が動きだす条件/「正しい順序」はない/形式が創造を生みだす/ことばはイメージの流れのなかに
2 イメージと創造力をめぐって シュールレアリスムと教育の接点/無意味を主張する/無意識の世界をさぐる/イメージの連鎖と集団の創造力/子どもの創造力と残虐性/いながらにして見知らぬ世界へ
■著者紹介
大岡 信(オオオカ マコト) 詩人 ◎おもな著書 詩集 『記憶と現在』(書肆ユリイカ)、 『透視図法-夏のために』『遊星の寝返りの下で』『春 少女に』(以上、書肆山田)、 『悲歌と祝祷』(青土社)、『水府-みえないまち』(思潮社)ほか 総合詩集 『大岡信詩集』(思潮社)、『現代の詩人11 大岡信』(中央公論社) 評論集 『超現実と抒情』(晶文社)、『現代詩人論』(角川書店)、『蕩児の家系』(思潮社)、 『肉眼の思想』(中央公論社)、『紀貴之』(筑摩書房)『岡倉天心』(朝日新聞社) 『本が書架を歩みでるとき』『ことばの力』(以上、花神社)、 『彩耳記』『狩月記』『現代の詩人たち 上・下』(以上、青土社)、 『詩への架橋』『折々のうた第一〜第四』(以上、岩波新書)、 『うたげと孤心』(集英社)、『青き麦萌ゆ』(毎日新聞社)、 『大岡信著作集全15巻』(青土社)など多数。
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