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  公文式“プリント狂”時代の終わり
公文式“プリント狂”時代の終わり
 
平井 雷太●編著
■1994年06月発行
■四六判 216ページ
■本体1800円+税
■ISBN4-8118-0628-X C0036
テスト競争を勝ちぬくための反復プリント訓練によって大流行した公文。その学習で子どもが学びとるものとは? 全国の教室で子どもがとりくんでいる膨大なプリントの計算・文字・英語の内容・カリキュラムを徹底検討する。
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■おもな目次

プロローグ●公文式でつくられる人間像--平井雷太
 公文式“優秀児”には人間の固有の能力が育つのか

第I章●公文式“プリント狂”時代
孤立した母親を早期教育へ走らせるもの--北村年子
◎幼児教室は母親の育児ストレス解消の場だった
◎「いい子」のまま成長した母親が子どもを虐待する

序列と競争につらぬかれた公文式教育観--平井雷太
◎親の努力しだいで“二歳で方程式が解ける”とけしかける
◎疑問をもたない“優秀な人間”を量産しつづける

母と娘の公文教室の九年間--山崎桂子
◎公文をやめるといいだした長女との葛藤のなかで
◎「子どもの成長の芽をつんではいないか」と教室を閉じる

第II章●公文式プリントの徹底検討
自学自習力を育てない公文式プリント--平井雷太
◎公文式は“先生もらく、生徒もらく”な教材か

「漢字・ことばカード」は脅迫カード◎伊東信夫
◎基本の150語がどのような理由で選ばれたのかわからない
◎「0歳児で文字が読めないと普通じゃない」と思わせる

考える力を育てない算数・数学プリントの欠陥--榊忠男
◎モノの量、位取りや0の意味がつかめない
◎150題の「掛け算問題」に理論的構造がないのはなぜか

第III章-営利主義がつくりあげた「優秀児」
公文式教育研究の改革と再生をねがって--清水誓子
◎指導者の立場から「公文」のあり方を問う
◎公文に子どもを通わせている若いお母さんがたへ

エピローグ・公文式からセルフ・ラーニングへ--平井雷太
◎どうすれば子どもが自発的に学ぶかのセルフ・ラーニングへ
◎自分で学習内容を決め、学ぶ体験をとおして子どもは育つ
■著者紹介

平井 雷太(ヒライ ライタ)
1949年、長崎県に生まれる。早稲田大学卒業後、公文数学研究センター、スイス・サマースクールなどの教育現場を体験。
1980年、セルフ・ラーニングを実現可能にする「らくだ教材」の制作に着手。
1990年から「押しつけない・命令しない・強制しない」関係を伝えるニュースクール講座を実施。
現在「セルフラーニング研究所 すくーるらくだ」代表。
◎おもな著書
『苦悶する公文塾』(一光社)、『らくだが翔んだ』(ウイ書房)、『セルフラーニング・どの子にも学力がつく』(新曜社)、『らくだ式学習法』(日本評論社・協力)、『らくだのひとり歩き』(日本評論社)など
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