RFIDと個人情報やプライバシーの問題について、現在、インターネットや新聞、雑誌などで、さまざまに話題にのぼっています。
この本には本物の、機能するRFIDタグが付録としてついています。
RFIDタグは電波を使って、そこに書きこまれている情報を、離れたところから読みとることのできるものです。電波は目に見えないので、知らないうちに他人からRFIDの情報を読まれてしまう可能性があるため、個人情報やプライバシーの問題が心配されているのです。
この本についているタグは付録であり、タグ上部に印字されている本の個体番号のみが書きこまれています。この個体番号は1冊ごとに違う番号です。サイトを通してご案内するイベント参加などに活用するためにつけられています。
流通用のタグやバーコードなどとは違い、書店にはこのタグを読みとるリーダは設置されていません。本を買うとき、持ち歩いているときはもちろん、インターネットを使ってサイト上で自分の意志で登録しないかぎり、タグの個体番号と個人情報との結びつけはおこなわれません。ですから、仮にこのタグをだれかが読みとったとしても、個人の情報をそこから探すことはできません。
また、イベントに参加するためにサイトで登録をおこなった場合でも、個人情報そのものや、タグの番号と個人情報との結びつきが外部に知られないように細心の注意をはらって、安全な方法を用意してあります。
サイトで登録された方の情報は、イベントの記念品を送付したり、実験結果の統計を作るために使われます。それら以外の目的に使われることはありません。
しかしながら、RFIDタグがついているということだけでも、心配をされる人がいるかもしれません。
そこで、このRFIDタグを、知らない人から知らないうちに読みとれなくする方法を説明します。
ここでは、2種類の方法を提案します。
1. アルミホイルで包む
2. 出版社で手続きをする
もちろん、本からタグをはがして捨ててしまう方法もありますが、せっかくの付録ですので私たちはお勧めしません。
★アルミホイルで包む
詳細はこのあとでご紹介しますが、タグはそのままで、情報を読みとれなくするために、アルミホイルなど電波を通さない素材でカバーする方法があります。
RFIDタグは電波で動きますから、電波を通さなくしてしまえば、外部から勝手にタグの中身を読んだり、あるいは情報を書きこんだりすることはできなくなるのです。
★出版社でのRFIDタグの無効化手続き
この手続きをするには、書籍を太郎次郎社エディタスへ送る必要があります。
ご返送先を明記し、210円分の切手を同封のうえ、太郎次郎社エディタスへ本を送ってください(住所は末尾にあります)。順次、タグを読めないように処理してからご返送します。
ただし、この方法は本の到着後、しばらくお預かりすることになるため、その間、本が読めなくなってしまいます。また、イベントなどで本のタグを使った実験に参加することができなくなる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
詳しくは http://www.accianco.jp/
を参考にしてください。詳しいアルミホイルでのカバーの作り方(写真入り)なども用意してあります。
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