読者の声
●とても感動しました。精神の病をもつ人びとと長い間いろいろな場で共に過ごしてきましたが、いつも、これでいいのだろうかと自分を問いなおしていました。
べてるの家についての本は他にも読んでいましたが、本書で初めてべてるの人びとの回復のプロセスや、川村ドクターや向谷地ソーシャルワーカーの人生観がよくわかり、深く受けとることができました。
「にもかかわらず笑う」というユーモアが溢れる面白さに、こちらまで肩がほぐれる思いです。「降りていく生き方」は、古希を迎えた私にとっても大事な生き方です。
……精神福祉ボランティア(女性・70歳)
●大学生の息子が発病、入院し、一年になります。一時はどん底の精神状態になりながら、もがき苦しみましたが、この本に出会い、気持ちがどんなに救われ、また、心が昇華していったか。当事者たちのつながりがどんなに大切か、べてるの家があちこちに出現していけば……そんな社会をつくりたいです。
……女性・46歳
●「降りていく」ことがこれからの私たちに必要なのだとしたら、それはもうひとつの世界へ、社会へと「近づいていく」ことなのかもしれません。この本は「いま」必要な一冊でした。
……契約社員(女性)
●生きていく知恵と勇気をもらうことができてよかったです。 ……男性・28歳
●助けてほしいと思いました。単極性気分障害を患って、通院を始めて半年が過ぎましたが、ドクターや友だち、家族を含めてだれかに助けを求めることは「恥ずかしいこと」だと思って、自分に禁じていました。悲鳴が出かかるたびに、自分を抑えようと、自分を傷つけてきました。
本書を読んで、助けを求めることは悪いことでも何でもないと、やっとわかりました。ありがとうございます。
……大学院生(女性・23歳)
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