ピアノ、その左手の響き
歴史をつなぐピアニストの挑戦
バッハ=ブラームスの行間、スクリャービンの希望、ラヴェルの華麗──。 三百年の歴史を持つ、知られざる豊かな響き、左手のピアノ音楽がよみがえる。 病によって、戦争によって、右手の自由を失った...
- 2016年02月発行
- 四六判・上製 224ページ
- 本体1800円+税
- ISBN 978-4-8118-0789-8
- C0073
1976年、埼玉県蕨市生まれ。東京音楽大学ピアノ演奏科コース卒業。
大学在籍中にミラノにても研鑽を積む。日本では小林出氏と前島園子氏に、ミラノではアニータ・ポッリーニ氏とアダ・マウリ氏に師事。2000年、ドイツ・ハノーファー音楽大学に入学。E. S. ネックレベルク教授に師事。グリーグ国際コンクール入賞、マルサラ国際コンクール3位入賞。
留学中に局所性ジストニアを右手に発症するが、スクリャービンの「前奏曲」と「夜想曲」、バッハ=ブラームスの「シャコンヌ」など左手の音楽世界と出会い、左手のピアニストとして音楽活動を再開。左手だけで質の高い演奏を得るために、本格的に奏法の研究をおこなう。
現在、左手のピアニストとして各地でソロ活動をおこなっている。左手の音楽普及のため2010年に「〈左手のアーカイブ〉プロジェクト」を立ち上げ、2014年には片手演奏の教育プロジェクト「ワンハンド・ピアノレッスン」を立ち上げる。
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