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貧困・孤立からコモンズへ
子どもの未来を考える

貧困・孤立からコモンズへ 子どもの未来を考える

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貧困・孤立からコモンズへ
子どもの未来を考える

発行日 2024年11月発行
判型 四六判・並製
頁数 320ページ
価格 本体2400円+税
ISBN ISBN978-4-8118-0870-3
Cコード 0036

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内容

「格差と貧困の15年」の課題をつかみ、先駆的実践を知るための格好の書。
困難があっても、だれもが普通に生きられる社会へ。

不登校34万人、虐待やヤングケアラーにみる養育困難の増加、親の孤立……。
困窮と不利の連鎖を断ち、生きる場とつながりをどう保障するか。

各分野の研究者と支援のエキスパートたちが、子ども・若者の困難をめぐる課題を示し、いのちを支える取り組みを伝える。

目次

[序] 日本の貧困、はじまりとしてのワーキングプア●青砥 恭

Ⅰ部 [5つの視点] 子どもの貧困、15年の課題

貧困解消のために研究ができること●阿部 彩

子ども・若者政策の課題と展望
── こども基本法とこども大綱から●宮本みち子

若者の困難と「全世代型社会保障」のゆくえ
── セーフティネットをどう張るか●宮本太郎

貧困問題と市場化がもたらすもの
── 子どもの学習・生活支援事業を中心●木下武徳

「子どもの貧困」が照らしだす学校教育の貧困●児美川孝一郎

Ⅱ部 [5つのアプローチ] いのちを支える場と支援

児童心理治療施設から見た「子ども・家族・社会」●早川 洋

コロナ禍以降のひとり親家庭●赤石千衣子

子どもの困難とスクールソーシャルワーク●福島史子

外国につながりのある子どもの貧困と孤立●磯田三津子

学習支援とケア── 貧困対策としての学校の役割●柏木智子

[対談] ど真ん中にあるべきは、ひとりの子どもの命と権利●荘保共子×青砥 恭

[終章] 子どもの貧困とローカル・コモンズ── 分断と市場化を超えて●青砥 恭

著者紹介

青砥恭(あおとやすし)

認定NPO法人さいたまユースサポートネット代表理事。 1983年から埼玉県で県立高校教諭。その後、大学講師(教員養成、教育社会学)。2011年、さいたまユースサポートネットを設立。困難を抱える若者たちの居場所づくり、貧困層の学習支援、就労支援、地域のネットワークと拠点をつくる活動をおこなっている。2016年より「全国子どもの貧困・教育支援団体協議会」代表理事。 著書に『ドキュメント高校中退』(筑摩書房)、『若者の貧困·居場所・セカンドチャンス』(編著、太郎次郎社エディタス)、共著書に『子ども·若者の居場所と貧困支援』(学事出版)、『アンダークラス化する若者たち』『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る』(ともに明石書店)など多数。

さいたまユースサポートネット(さいたまゆーすさぽーとねっと)

2011年設立。困難や生きづらさを感じている子ども・若者たちを無償で応援するNPO法人。居場所づくり、自立・就労支援、学習・生活支援を継続しておこなう。2020年より、さいたま市見沼区堀崎町を拠点に、地域との協働で子ども・若者を支えるモデル事業、「堀崎プロジェクト」をスタート。各地にローカル・コモンズを創りだす実践を進めている。

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