田中幸(たなかみゆき)
岐阜県生まれ。物理教育学会会員。私立女子中高一貫校理科教諭。
結城千代子とのコンビで15年にわたり、子どもたちが口にする「ふしぎ」を集め、それに答えていく「ふしぎしんぶん」を毎月発行する活動を続け、運営して いるHP「ママとサイエンス」でも公開している。結城との共著に『天気のなぞ』(絵本塾出版)、『新しい科学の話』(東京書籍)、『くっつくふしぎ』(福 音館書店)など、共訳書に『家族で楽しむ科学のシリーズ』(東京書籍)などがある。
発行日 | 2015年07月発行 |
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判型 | 四六判変型・上製 |
頁数 | 96ページ |
価格 | 本体1500円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0777-5 |
Cコード | C0040 |
手元に置きたくなる、世界を描くあたらしい科学入門「ワンダー・ラボラトリ」の第4弾。
シャボンや生クリームのフワフワの泡、
シャンパンやサイダーのシュワシュワの泡、
パンやスフレのふかふかの泡構造。
五感をくすぐるさまざまな泡の正体とメカニズムに迫る。
なぜできるのか? どうやってできるのか? そもそも何なのか?
「泡の科学」によって見えてきたのは、
ミクロの原子世界から銀河の果てまで広がる泡の姿だった——。
三態(液体・気体・固体)の境目で、大小の粒がつむぐ魅惑の世界へご招待!
充実のコラムに豊富な「はみだし豆知識」、
本書内容を教科書ではいつ習うかのリスト、
おすすめ関連図書も収録。
I フワフワをつかまえに——おいしい泡の正体とメカニズム
泡って、なに?
泡を分類してみたら
最古の泡の飲みもの
ビールの泡の正体は?
水の表面で起きていること
水分子のスクラム、「表面張力」
界面活性剤で泡ができるしくみ
ビールは泡が命
ドリップでふくらむコーヒーの泡
クレマがおいしいわけ
長持ちする泡、しない泡
ふわふわの泡をつくる生きもの
[コラム]
泡の形の話1 泡はなぜ丸い?
泡の形の話2 ブクブクの中の十四面体
抹茶の泡
II シュワシュワの誕生——気泡ができて育つまで
はじけてさわやか、炭酸飲料
はじめはじゃまだったシャンパンの泡
溶けている気体と泡になる気体
溶けている気体が泡になるとき
泡のはじまりの核
ホールから核が生まれる場合
シャンパンとビールの泡を比べると
[コラム]
シャンパンの泡の音
III はてしなき泡の世界——細胞と宇宙のよく似た構造
パンの形をつくる泡
お菓子に料理に、活躍するメレンゲ
ベイクド・アラスカ——熱をさえぎる泡の壁
細胞も人間も、泡
泡の申し子、コルク
究極の泡構造、発泡スチロール
マグマの泡がつくる軽石
泡でできた宇宙
そして泡との日々は続く
[コラム]
泡の壁を食べる寒天
泡の骨格をもつ動物
——
教科書ではいつ習う?
おすすめ関連図書