小林照子(こばやしてるこ)
1935年、東京都生まれ。メイクアップアーティストの草分けであり、第一人者。(株)コーセーで美容研究にたずさわり、「ナチュラルメイク」の化粧…続きを読む
発行日 | 2013年02月発行 |
---|---|
判型 | 四六判・並製 |
頁数 | 224ページ |
価格 | 本体1600円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0758-4 |
Cコード | 0095 |
家族が亡くなったとき。まだ温もりの残る顔に手を触れて、元気だったころの面影を蘇らせる。「死化粧」は、一度きりの看取りの時間を、そして遺された者の心を豊かにする。エンゼルメイク創設の著者が語る数々のドラマと実践。
生と死をつなぐもの──はじめに
1章 メイクは「生」とも「死」ともかかわる
肉親の死で感じたこと
幼少期の経験
おばあさんが教えてくれた温冷ケア
生者と同じ化粧
死化粧のリハーサル?
演劇のメイクをやりたくて
死者の群れ
「触れる」ことの意味
触れると癒される
2章 「死に逝くひと」との長い交わり
親しいひとへの死化粧
感嘆の声
死者から教わる
賑やかな見送りの場
死は厳粛、かつ幸福をもたらすもの
3章 看護師さんたちが待ち望んでいたエンゼルメイク
エンゼルメイク研究会前史
熱意のひと、来たる
多くの看護師が抱く違和感
エンゼルメイクセットの開発
救いの神、現る
エンゼルメイクがもたらす効果
看取りの時間をどう充実させるか
現代的課題とエンゼルメイク
4章 遺族の思い、そして看護師の思い
──榛原総合病院とのコラボ
これほどはないベストな出合い
患者と向き合う病院
看護師同士の絆が深まった
そのひとらしさの復元
家族の“その時”の意外な選択
死後処置への違和感
看取りとしてのエンゼルメイク
5章 メイクはひとを生き返らせる
──病者、高齢者にも化粧を
ひとは誰でもきれいに死にたいと思っている
ベッドでできる美容術
化粧のセラピー効果
化粧で社会性を取り戻す
サポートするひと自身がメイクを
おわりに