中学生のことばの授業
詩・短歌・俳句を作る、読む
中学生のことばの授業
詩・短歌・俳句を作る、読む
発行日 |
2010年09月発行 |
判型 |
四六判・並製 |
頁数 |
288ページ |
価格 |
本体2200円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0740-9 |
Cコード |
C0037 |
俵万智の「サラダ記念日」へ恋の返歌をつくる、まだあげ初めし前髪の“きみ”の目線で島崎藤村の「初恋」を書きかえる、森の中で木に向かって谷川俊太郎の「き」を読む…など、選りすぐりの授業とみずみずしい生徒の作品を収録。
1部 詩を書く
授業「木になる」PART1――詩「き」(谷川俊太郎)を読む
授業「木になる」PART2――「自分の木」を詠む
俵万智と恋をする――相聞歌で恋愛へのあこがれを詠む
定型詩を書く――詩「初恋」(島崎藤村)を書きかえる
連句を作る、連句でつながる――十四文字に自分らしさをこめて
表八句を作る――連衆として、芭蕉と旅する
2部 詩を読む
詩「便所掃除」(濱口國雄)を読む――ことばが離陸する瞬間を体感する
詩「春」二題(安西冬衛)を読む――一行詩で春を味わう
五行歌「ばらのアーチ」(田渕みさこ)を読む――ひとつの詩をいちばん素敵に読む
詩集『ぼくは12歳』(岡真史)を読む――詩と対話し、自分の闇に語りかける
俳句「三月の甘納豆」(坪内稔典)を読む――俳句を俳句らしく授業する
中学一年生と俳句を読む――扇面に描く小さな物語
近藤真(こんどうまこと)
1957年、山口県宇部市に生まれ、長崎県北松浦郡で育つ。国語教師として、文学作品の深い読みと創作をとおし生徒がみずからのことばを紡ぐ授業をつくりつづけてきた。現在、長崎県内の中学校校長。
著書に『大人のための恋歌の授業』『中学生のことばの授業』『コンピューター綴り方教室』、共著書に『文学作品の読み方・詩の読み方』(以上、小社刊)がある。ほか、『中学校新国語科の授業モデル〈4〉』『情報リテラシー――言葉に立ち止まる国語の授業』(ともに明治図書出版)、『地域で障害者と共生五十年』(小社)などに執筆。〈NHK10min.ボックス 現代文/古文・漢文〉番組委員。