不思議の国のNEO
未来を変えたお金の話
不思議の国のNEO
未来を変えたお金の話
発行日 |
2009年05月発行 |
判型 |
四六判・並製 |
頁数 |
256ページ |
価格 |
本体1700円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0730-0 |
Cコード |
C0095 |
自律・分散で動く社会「不思議の国」に、中央銀行の設立で乗っとりをはかる「真ん中団」。研究所を脱出した仲間たちが始めたレジスタンスとは? 気鋭のシステム研究者が描く、社会構造を一変させる新しいお金の姿。
一年まえの冒険
序章*ある朝の事件
第1章†虹色のトンネル
旅立ち/時間と空間のはざまで
第2章†不思議の国の夜
それぞれの夜/不思議の国の手形の話
第3章†謎の銀行
大都会フナン・シティへ/真ん中銀行の出現/絵本を探して
第4章†真ん中団の野望
団長マナカ登場/ねらわれた研究所/コモンズの悲劇
第5章†ミライ望遠鏡
未来を見つめる/脱出! スットコホルム研究所
第6章†不思議の国のNEO
フナン・アワーズ/不思議の国のお金の世界
第7章†追跡と逃亡
さらわれたあっちゃんこ/さらなる追っ手
第8章†レジスタンスの結成
シモイーダの正体/誕生、レジスタンコ!
第9章†133ミリ秒の抵抗
RESISTANCE IS FUTILE(抵抗は無用)
RESISTANCO IS FERTILE(レジスタンコはどんどん生みだす)
真ん中団の崩壊
第10章†最後の対決
拳銃と鴨/再出発/共同体(コミュニティ)への帰還
終章†石油文明のあとに
さまがわりした空、さまがわりした海/過去に学ぶ/大空のリボン
本書に登場するキーワード解説
斉藤賢爾(さいとうけんじ)
1964年生まれ。「インターネットと社会」の研究者。
日立ソフト(現 日立ソリューションズ)などにエンジニアとして勤めたのち、2000年より慶應義塾大学SFCへ。2003年、地域通貨「WATシステム」をP2Pデジタル通貨として電子化し、2006年、博士論文「i-WAT:インターネット・ワットシステム─信用を維持し、ピア間のバータ取引を容易にするアーキテクチャ」を発表。
現在は「人間不在とならないデジタル通貨」の開発と実用化がおもな研究テーマ。
慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事。
一般向けの著書に『不思議の国のNEO──未来を変えたお金の話』(太郎次郎社エディタス)がある。
山村浩二(やまむらこうじ)
1964年生まれ。アニメーション作家。
多彩な技法で多くの短編アニメーションを制作。『頭山』がアニメーション映画祭の最高峰のアヌシー、ザグレブ、広島をはじめ6つのグランプリを受賞、第75回アカデミー賞にノミネートされる。また『カフカ 田舎医者』がオタワ、シュトゥットガルト、広島など7つのグランプリを受賞。国際的な受賞は60を超える。
代表作はほかに『カロとピヨブプト』『パクシ』『ジュビリー』『年をとった鰐』など。
ヤマムラアニメーション代表、国際アニメーションフィルム協会日本支部理事、日本アニメーション協会副会長、東京造形大学客員教授、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授。