佐藤学(さとうまなぶ)
1951年広島県生まれ。教育学博士。東京大学大学院教育学研究科教授。教育方法学。『米国カリキュラム改造史研究』(東京大学出版会)、『学び その死と再生』『学びの身体技法』(以上、太郎次郎社)、『カリキュラムの批評』『教師というアポリア』『学びの快楽』(以上、世織書房)、『教育方法学』『教育改革をデザインする』 (以上、岩波書店)など著書多数。
発行日 | 2002年04月発行 |
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判型 | 四六判・上製 |
頁数 | 216ページ |
価格 | 本体 2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0665-5 |
Cコード | C0037 |
対談者★養老孟司、藤原新也、中沢新一、谷川俊太郎、三善晃、栗原彬、趙恵貞ほか。ポスト・バブル、ポスト・オウムの思想と文化の混乱を読み解き、教育を覆うニヒリズムを内破する8編の対話。越境する教育学の挑戦。
I 喪失する身体
★教育における死と身体×養老孟司(解剖学)
……唯脳化社会から生身のからだをとり返す
★分裂する魂と肉体×藤原新也(写真家・作家)
……「透明な存在」を生きる子どもたちへ
★魂の危機を越えて×中沢新一(宗教学)
……祈りの復権へ
II 表現する身体
★ことばはからだぐるみで×谷川俊太郎(詩人)
……できあいの物語を拒絶する
★創造という経験×三善晃(作曲家)・松岡心平(日本中世芸能)
……「自己表現」の呪縛を超える
★装置としての学校×芦原太郎(建築家)・鮎川透(建築家)
……建築を変えたら、何が起こる?
III 越境する身体
★若者たちの二十一世紀×趙 恵貞(文化社会学)
……「生産と競争」から「再生産と循環」社会へ
★国民国家と教育×栗原 彬(政治社会学)
……近代の歴史観と教育の脱構築を構想する