学ぶことを学ぶ
学ぶことを学ぶ
発行日 |
2001年11月発行 |
判型 |
四六判・上製 |
頁数 |
232ページ |
価格 |
本体 2000円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0664-8 |
Cコード |
C0037 |
空洞化した教えや学びを根底から問い直し、新しい学びのイメージを創出するには。言語をとおし、身体を媒介にして、世界に働きかけ、自ら獲得する学びとは。「学び方を学ぶ」ことからの出発、その大学での実践。
プロローグ 学びの再生──着地するために
学びのなかの戦争と平和
I 学びからの大脱走(エクソダス)がはじまった
もう学力という概念では考えない
1 岐路に立つ学校と社会
2 自らの学びをつくる力をどう育てるか
授業に出てこない生徒諸君に
3 流れる水が河をつくる
4 学校リストラの時代とどう向きあうか
学ぶこと・働くことの実践記録
──読書ノート・池野高理著『さて、メシをどう食うか』
II 学びの再生──離陸するために
1 世界と出会う若者たち──大学のある一般教養講座の試み
2 スカラベの世界
III 自分の学びを創る──講座「学校と文化」
1 大学の窓から見た学びの風景
2 学びと文化──98年10月20日
3 動詞「学ぶ」について──「学びと文化」98年10月27日
4 動詞「つくる」と「壊す」について──「学びと文化」98年11月17日
5 額ぶちのなかの行為(「学ぶ」再説)──「学びと文化」98年12月1日
6 動詞「読む」をめぐって──「学びと文化」98年12月8日
7 もう一つの時間のまえで──「学びと文化」99年1月19日
エピローグ 人は考える「能力」があるから考えるのではない
着地と離陸──「あとがき」にかえて
里見実(さとみみのる)
1936年生まれ。1965年から2007年まで國學院大學に勤務したのち、現在は現代教育思想や中南米演劇などの研究と翻訳に取り組む。
おもな著書に『パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む』、『働くことと学ぶこと』、『学ぶことを学ぶ』、『学校でこそできることとは、なんだろうか』、『学校を「非学校化」する』(以上、小社刊)、『ラテンアメリカの新しい伝統』(晶文社)、『タイにおける地域再生運動に学ぶ』(農文協)など多数。
おもな訳書に、パウロ・フレイレ『希望の教育学』、ピーター・メイヨー『グラムシとフレイレ』(以上、小社刊)、ベル・フックス『とびこえよ、その囲いを』(監訳、新水社)、アウグスト・ボアール『被抑圧者の演劇』(晶文社)などが、共訳書にパウロ・フレイレ『伝達か対話か』、モアシル・ガドッチ『パウロ・フレイレを読む』(以上、亜紀書房)などがある。