関曠野(せきひろの)
1944年東京生まれ。通信社勤務を経て、著作活動にはいる。 プラトン、シェイクスピア、ルソーらの根底的な読みなおしをとおして、独自の西欧近代…続きを読む
発行日 | 2000年06月発行 |
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判型 | 四六判・上製 |
頁数 | 200ページ |
価格 | 本体2000円+税 |
ISBN | ISBN978-4-8118-0656-3 |
Cコード | C0036 |
教育改革は、教師の仕事とは何かを出発点としなければならない。大学教育のために初中等教育があるのではなく、高校卒業までに次代の市民を育成するコモン・エデュケーションこそが近代教育の理念である。その実現への提言。
四六判・200ページ・2000円
プロローグ みんなのための教育
教育基本法についての少し長いコメント
I章 教師、学校、ネーションとはなにか
1教師の公的な役割とはなにか
戦前的「公」にかわる市民的「公」の論理の創出
2教師固有の権利をどう実現するか
教師の役割は新しい社会をつくる実験のガイド
3教師にとって学校とはなにか
国家社会の未来を実験し、民主主義を日常化する場
4ネーション(民族)とはなにか
「国家からの自由」と教育
II章 未来を決定する子ども、家族、学校
1大人ではなく、子どもが未来を決定する
市民社会を紡ぐ営みとしての教育
2現代の戦争と平和をどう教えるか
平和教育に悩むK・Sさんに答えて
3軍事社会と市民社会の岐路
家族の文化が市民社会を創る
4家族とは何か、親とは何か
家族は社会の変化や発達の大きな要因
III章 改革、または教師へ
1学校をどう変革するか
学校崩壊のなかで再生への提言
2教師の授業づくりは社会づくりのミクロな実験
M・Sさんへの返信 パーソナルな営みから公的なるものの形成へ