ヒューマンドキュメントシリーズ
障害者と泣き笑い三十年
ともに生き,ともに老いる
ヒューマンドキュメントシリーズ
障害者と泣き笑い三十年
ともに生き,ともに老いる
発行日 |
1986年04月発行 |
判型 |
四六判・並製 |
頁数 |
224ページ |
価格 |
本体 1748円+税 |
ISBN |
ISBN978-4-8118-0055-4 |
Cコード |
C0036 |
カラオケ名人のユキオ、毎日、絵日記を描くマツコ、女性の名まえ収集家のユタカ……。農牧をしながらつくりあげた障害者との共同生活。そのなかから生まれる一人ひとりの小さなドラマを哀歓をこめた文章と写真で描く。
プロローグ◎泣いて笑って三十余年
1◎ダメな人はひとりもいない
ひとりひとりが生きている
ヨシオはパトロールが大好き
“なずな”の秋のひととき
受付係のヨッちゃん
タマキチ、故郷に帰る
2◎見方をかえる、心をよむ
あきれるほどの真正直さ
作文にみるユーモアのセンス
落書きににじむ切ない思い
父・母を慕う子の心
生きる願いはみんなおなじ
3◎心の病は心でなおす
アキちゃんがロボットでなくなったとき
“人間カカシ”カズオのおおらかさ
四角やマルもたいせつなメモ
着想はいいのだが、ちょっとやりすぎ
タクジの深夜の椅子がさね
男女でともに暮らすと若返る
4◎あるがままに地域で暮らす
「ぼくの会社は倒産した」
共育・共生・共老の道をさぐって
食べて、飲んで、歌って
近藤原理(こんどうげんり)
1931年、五島列島・小値賀島で生まれ、平戸に育つ。
1950年から32年間にわたり、山口・長崎両県の小学校教員。1982年より純心女子短期大学、長崎純心大学、九州看護福祉大学大学院に教授としてつとめ、2008年3月退職。現在、長崎純心大学客員教授。
1962年から2000年まで、自宅(なずな園)に発達遅滞、脳性まひ、てんかん、自閉症、分裂症、神経症などをもつ人を常時10名前後受け入れ、農業をしながら共同生活を送る。
著書に『障害児教育の仕事』(ミネルヴァ書房)、『障害者と泣き笑い三十年』『地域で障害者と共生五十年』(ともに小社)など十数冊がある。